印刷したいポスターを見つけた、あるいはこれからデザインしようとしている。そこで最初にぶつかるのが、記号と数字の壁です。A0、A1、A2、A3、A4。A1 は A2 より大きい? A0 は A4 何枚分? A4 と Letter は同じ? そして、家にあるのが普通のプリンターだけなら、実際に何枚通すことになるのでしょうか。
このページが、その答えです。A 判のすべての寸法をミリメートル、センチメートル、インチで。米国の用紙との対応。この体系全体を成り立たせている決まり。そして — ほとんど誰も正しく書いていない部分ですが — 各サイズをタイル分割するのに本当に必要な枚数。それは、面積の計算が示す数字と必ずしも一致しません。
A 判をひと目で
こちらが完全な一覧です。どのサイズも縦向きで記載しています(先に幅、次に高さ)。数字を入れ替えれば、横向きの寸法になります。
| サイズ | ミリメートル | センチメートル | インチ |
|---|---|---|---|
| A0 | 841 x 1189 mm | 84.1 x 118.9 cm | 33.1 x 46.8 in |
| A1 | 594 x 841 mm | 59.4 x 84.1 cm | 23.4 x 33.1 in |
| A2 | 420 x 594 mm | 42.0 x 59.4 cm | 16.5 x 23.4 in |
| A3 | 297 x 420 mm | 29.7 x 42.0 cm | 11.7 x 16.5 in |
| A4 | 210 x 297 mm | 21.0 x 29.7 cm | 8.3 x 11.7 in |
| A5 | 148 x 210 mm | 14.8 x 21.0 cm | 5.8 x 8.3 in |
| A6 | 105 x 148 mm | 10.5 x 14.8 cm | 4.1 x 5.8 in |
インチは小数第 1 位で四捨五入しています。ミリメートルの数値は規格そのままの正確な値なので、精度が問われるときに入力すべきはこちらです。
表を読むための決まりはひとつ。数字が小さいほど、紙は大きい。いちばん大きいのが A0、いちばん小さいのが A6。A1 は A2 より大きく、A3 は A4 より大きい。
Docuslice は、これらのサイズを米国サイズや写真サイズと並べて用紙サイズのピッカーに載せているので、寸法を自分で打ち込む必要はほとんどありません。

半分にする決まり — A 判がうまくできている理由
どの A 判も、ひとつ前のサイズを 長辺で半分に切ったもの です。
A3 の紙を半分に折れば、ちょうど A4 になります。それをまた半分に折れば A5。逆にたどれば、A4 を 2 枚並べて A3、A3 が 2 枚で A2、A2 が 2 枚で A1、A1 が 2 枚で A0 です。
巧妙なのは、半分にしても紙の形が変わらないことです。A 判はどれも同じ縦横比、1 対 2 の平方根 — およそ 1:1.414 — を持っています。表で確かめてみましょう。297 を 210 で割ると 1.414、420 を 297 で割っても 1.414 です。紙を半分に切っても同じ比率が戻ってくる比は、これひとつだけ。規格がこの比を採っているのは、まさにそのためです。
ここからふたつのことが導かれます。
- デザインは A 判どうしできれいに拡大縮小できます。 A4 のレイアウトを A2 に拡大しても、ページはぴったり埋まります — 切り落としも、白い帯もありません。
- A0 は 1 平方メートルです。 841 x 1189 mm は 0.99995 平方メートルにあたり、それより下のサイズはどれも、この面積を半分ずつにしたものです。
ですから面積で見れば、「A0 は A4 何枚分か」にはすっきりした答えがあります。16 枚。A0 は A1 が 2 枚、A2 が 4 枚、A3 が 8 枚、A4 が 16 枚。この数字を覚えておいてください — 正しい数字であり、そして実際に印刷する枚数とは少しだけ違う数字でもあります。
米国の用紙サイズと、その比べ方
米国やカナダにお住まいなら、プリンターに入っているのは A4 ではなく Letter でしょう。米国のサイズは別の系譜から来ていて、A 判とそろうものはひとつもありません。
| サイズ | インチ | ミリメートル | 備考 |
|---|---|---|---|
| Letter | 8.5 x 11 in | 216 x 279 mm | 米国のオフィスの標準用紙 |
| Legal | 8.5 x 14 in | 216 x 356 mm | Letter と同じ幅で、より長い |
| Tabloid | 11 x 17 in | 279 x 432 mm | 縦向きのときの呼び名 |
| Ledger | 17 x 11 in | 432 x 279 mm | 同じ紙の、横向きの呼び名 |
Tabloid と Ledger は同じ 1 枚の紙です。 違うのは向きだけ。縦向きのときが Tabloid、横向きのときが Ledger です。プリンターの仕様書に Ledger 対応と書いてあれば、Tabloid にも対応しています。
Letter は A4 ではない
このページの中で、いちばん多くのデザインをつまずかせるのがこれです。Letter は A4 より 約 6 mm 幅広く、約 18 mm 短い。
- A4 — 210 x 297 mm (8.3 x 11.7 in)
- Letter — 216 x 279 mm (8.5 x 11.0 in)
縦横比も違います。A4 は 1:1.414、Letter は 1:1.294。Letter のほうが少しずんぐりした紙です。つまり A4 のデザインは、そのままでは Letter に落とし込めません — どこかを譲る必要があります。下端が帯状に切れるか、左右に白い帯が付くか、あるいは収まるように縮小されるか。この最後のものが、縮尺の正確さが要る印刷を台無しにする、まさにあの「ページに合わせる」による縮小です。
逆も同じです。Letter のデザインを A4 の紙に載せると、一辺に沿って 18 mm の空白の帯が残ります。A3 に合う米国の用紙もありません — A3 の幅 297 mm に対して Tabloid は 279 mm なので、どう回しても Tabloid 1 枚には収まりません。惜しいけれど、惜しいだけです。
両方で使えるデザインが必要なら、大事なものはすべて 210 mm × 279 mm という共通の安全領域の内側に収めておきましょう。そうすれば、どちらの紙でも生き残ります。
タイル分割 — 各ポスターサイズに本当に必要な枚数
ここからが実用の話です。ほしいのは A1 のポスター。持っているのは A4 のプリンター。知りたいのは、何枚セットすればいいのか。
この問いには、正しい答えがふたつあります。ネット上の早見表がこれほど食い違っているのは、そのふたつが混同されているからです。
面積の答え は、先ほどの半分にする決まりです。A2 は A4 4 枚分の紙、A1 は 8 枚分、A0 は 16 枚分。ポスターが紙にしてどれだけの量かを表しています。
タイル分割の答え は、すべて同じ向きに並べた素直な長方形のグリッドで、実際にプリンターへ通す用紙の枚数です。グリッドは半端な半枚を使えないので、この数字のほうが多くなることがあります。ポスターの幅が用紙の幅で割り切れないときは切り上げ、印刷したあとで余りを切り落とすことになります。
| ポスター | 面積換算 | A4 でのタイルグリッド | 印刷する枚数 |
|---|---|---|---|
| A3 | 2 × A4 | 1 × 2 | 2 |
| A2 | 4 × A4 | 2 × 2 | 4 |
| A1 | 8 × A4 | 3 × 3 | 9 |
| A0 | 16 × A4 | 4 × 4 | 16 — 注記参照 |
A3 は 横向き の A4 を 2 枚、上下に並べて使います。それ以外のグリッドの数字は、縦向きの用紙を前提にしています。
A1 を見てください。面積は 8 と言い、グリッドは 9 と言う。どちらの数字も間違いではありません — 2 の平方根が顔を出しているのです。A1 のポスターは幅 594 mm、A4 の紙は幅 210 mm なので、横は 2.83 枚分。0.83 枚だけ印刷することはできないので、3 列を使い、端から約 36 mm を切り落とすことになります。縦も同じ話で、841 を 297 で割ると 2.83 なので 3 行。3 × 3 で 9 枚、そのうち 1 枚分がゴミ箱行きになります。
A2 と A0 がきれいに割り切れるのは、A4 から 偶数 回だけ半分にした位置にあるからです — sqrt(2) が 2 回かかって、互いに打ち消し合うわけです。A1 と A3 は奇数回の位置にあり、扱いにくい数字が住んでいるのはそこ。A3 は用紙を横向きにすることで逃げ切りますが、A1 に同じ贅沢は許されていません。

ここは参照用のページなので、細かい話が好きな方のために脚注をふたつ。
- A0 の 1 mm 問題。 A4 を 4 枚並べると 840 mm、A0 は 841 mm。4 行分は 1188 mm で、A0 は 1189 mm。A 判は整数のミリメートルに丸められていて、その丸めのせいで 4 × 4 のグリッドは縦横ともに 1 ミリ足りなくなります。タイル分割のツールは、与えられたキャンバスを覆えるようグリッドを切り上げるほかないので、そのまま 841 x 1189 mm のキャンバスを指定すると、最後の 1 ミリを拾うためだけに 5 列目と 5 行目を求めてきます — 16 枚分のポスターに 25 枚です。キャンバスを 840 x 1188 mm にすれば、すっきりした 4 × 4 のグリッドになります。壁を眺める人が、その足りない 1 ミリに気づくことはありません。
- すべての用紙を回すと、グリッドが変わります。 A1 を横向きの A4 に並べ、キャンバスを 594 x 840 mm に設定すると、2 列 × 4 行 — 8 枚で、面積の答えと一致し、下端が 1 ミリ足りないだけです。キャンバスを 841 mm のままにすると、A0 とまったく同じように、その 1 ミリのためにグリッドが 5 行へ切り上がります。ただし継ぎ目の走る場所が変わるので、多くの人は用紙を縦向きのままにして 9 枚目を受け入れます。どちらの並べ方も正しいので、あなたのデザインにとって継ぎ目がやさしい場所に落ちるほうを選んでください。
現実の余白も、これらの枚数を押し上げます。どのプリンターにも印刷できない縁があり、そこに貼り合わせ用の重なりを足せば、紙の上では 3 列で足りたグリッドが 4 列を求めることもあります。Docuslice は、用紙サイズ、向き、余白、重なりを変えるたびにタイル数をその場で計算し直すので、本当の枚数はいつでも、印刷したあとではなく印刷する前に分かります。
同じポスターを Letter の用紙で
Letter は A 判の一員ではないので、きれいに割り切れるものはひとつもありません。A 判のポスターを Letter の用紙で刷るときは必ず切り上げが要り、枚数もそのぶん増えます。
| ポスター | Letter でのタイルグリッド | 印刷する枚数 |
|---|---|---|
| A3 | 2 × 2 | 4 |
| A2 | 2 × 3 | 6 |
| A1 | 3 × 4 | 12 |
| A0 | 4 × 5 | 20 |
とくに 1 行目に注目してください。A3 に必要な Letter は 2 枚ではなく 4 枚です。 Letter の幅が 279 mm、A3 の幅が 297 mm なので、ポスターは用紙 1 枚の幅からはみ出し、2 列目が必要になります。米国にお住まいで、A4 用紙向けに書かれた A3 の手順をなぞっているなら、食い違いの正体はこれです。

はじめから米国の単位で作業したいなら、アメリカでよくあるポスターサイズは 18 x 24 in と 24 x 36 in のふたつです。Letter の用紙では、18 x 24 in のポスターは 3 × 3 のグリッド — 9 枚 — に、24 x 36 in のポスターは 3 × 4 のグリッド、12 枚になります。どちらもインチのカスタムキャンバスサイズとして入力すれば、タイル分割は勝手に片付きます。
どのポスターサイズを印刷すべき?
表の上のサイズは抽象的です。壁に貼ったときにどう感じられるのかを見てみましょう。
- A4 (21 x 29.7 cm) — オフィス用紙 1 枚。お知らせや机のそばの小さなプリントには十分ですが、部屋の向こうからは見えません。
- A3 (29.7 x 42 cm) — ポスターとして読める最小のサイズ。レシピ、作業台の上の図表、小さな額装アートに。A4 2 枚分なので、自宅でタイル分割するのがいちばん簡単です。
- A2 (42 x 59.4 cm) — 「寝室の壁のポスター」の定番サイズ。小さな壁の主役になる大きさでありながら、額装も安く済みます。A4 4 枚分。
- A1 (59.4 x 84.1 cm) — イベントのポスター、ライブのポスター、大きな写真プリント。ポスターが部屋を支配しはじめるのは、ここからです。A4 9 枚。
- A0 (84.1 x 118.9 cm) — 展示会のボード、学会のポスター、大きな壁地図や設計図。A4 16 枚で、印刷を始める前に組み立てをよく考えるべき地点でもあります。
選ぶときの注意をふたつ。
サイズを決めるのは壁ではなく、見る距離です。 2 メートル離れて読むものは A2 以上が必要ですし、手を伸ばした距離で読むものなら A3 で十分です。学会のポスターが A0 なのには理由があります — 本文が 1 メートル先から読めなければならないからです。
上限を決めるのは、元素材の解像度です。 ポスターの鮮明さは、その裏にある画像の鮮明さを超えません。画面では完璧に見える写真が、A1 で崩れることもあります。サイズを決める前に元素材を確かめましょう — もし小さすぎるなら、眠い用紙を 16 枚刷ってからではなく、タイル分割の前に Docuslice の AI写真補正で細部を組み直せます。

これらを自宅で印刷する
このページのどのサイズにも、大判プリンターは要りません。手順はどれも同じです。サイズモードでポスターの実寸を設定し、実際に持っている用紙を選び、貼り合わせるための重なりを設定し、束を順番どおりに組み直せるようページ番号をオンにして、PDF か 1 枚ずつの画像として書き出す。
スクリーンショット付きの手順は ポスターを自宅で複数ページに分割して印刷する方法 をご覧ください。狙いが A3 なら、A4 プリンターで A3 を印刷する手引き が 2 枚のケースを詳しく扱っています。プリンタードライバーがこっそりページを縮めるのを止める方法も含めて。
よくある質問
面積では 16 枚です。A0 は A1 が 2 枚、A2 が 4 枚、A3 が 8 枚、A4 が 16 枚。縦向きの A4 を素直なグリッドに並べてタイル分割した場合も 16 枚 — 4 かける 4 のグリッド — になります。ただし、キャンバスを ISO の値より縦横 1 ミリずつ小さい 840 x 1188 mm に設定した場合です。正確な 841 x 1189 を入力すると、その最後の 1 ミリを覆うためだけに、グリッドは 5 かける 5、25 枚へ切り上がります。
大きいです。A 判では、数字が小さいほうが大きな紙を指します。A1 は 594 x 841 mm、A2 は 420 x 594 mm なので、A1 は A2 のちょうど 2 倍の面積です。
A3 は A4 のちょうど 2 倍です。A4 は 210 x 297 mm、A3 は 297 x 420 mm。A3 を長辺で半分に折れば、同じ比率の A4 になります。
違います。A4 は 210 x 297 mm、Letter は 216 x 279 mm なので、Letter のほうが約 6 mm 幅広く、約 18 mm 短いことになります。縦横比も違うため、A4 のデザインを Letter の用紙に送ると、切り落とされるか、縮小されるかのどちらかになります。
違いません。どちらも同じ 11 x 17 in の紙を、ふたつの名前で呼んでいるだけです。縦向きが Tabloid、横向きが Ledger です。
9 枚、3 かける 3 のグリッドで、余りを切り落とします。A1 の面積は A4 8 枚分にすぎませんが、594 mm は A4 の幅 2.83 枚分なので、グリッドは 3 列 3 行に切り上がります。
できます。キャンバスを 840 x 1188 mm に — ISO の値より 1 ミリ小さくしておくとグリッドがすっきりします — 用紙を A4 か Letter に設定すれば、Docuslice が 16 タイル(A4)または 20 タイル(Letter)に分割してくれます。書き出す前にページ番号をオンにしてください。印のない 16 枚を組み直す体験は、二度やる価値のあるものではありません。
Docuslice をダウンロード
ほしいサイズを表から選び、入力して、あとの枚数は Docuslice に任せましょう。
